お世話になりました。鍵屋さんはとってもたよりになります。

いつもと違うかばんで出かけて帰ると鍵がありません。おかしいなとかばんをひっくりかえしても出て来ません。夫は夜勤で明日の朝でないと帰ってきません。困りました。すぐに鍵屋さんのことを思い浮かべましたが、とりあえず家の周りをぐるりとまわりどこかに入るところがないかと探してみましたが、わたしの体力では無理です。「鍵屋さんに頼むしかないな。」鍵屋さんの電話番号が分からないので、家の近くの公衆電話で番号を調べてから一番近い鍵屋さんに電話しました。22時を過ぎていたのできてくれるのか心配でしたが、こころよく来ていただきました。「遅くにすみません」と言うと、鍵屋さんは「入れないと野宿でしょ。」と笑いながらいとも簡単に鍵を開けてくれました。さすが鍵屋さんです。「もう一つ予備を付けていた方がどろぼうよけに安全だよ。うちでもできるし、ホームセンターでも売っているからね。」と自分のもうけよりも鍵屋としてのアドバイスをしてくれました。携帯にその鍵屋さんの電話番号を登録していつでも安心な状態にしました。数年前の話ですが、鍵屋というのは都会でしか商売がなりたたない仕事なのでしょうか。自宅のある市内には3つの鍵屋さんがありましたが、2つが廃業されました。跡継ぎがいないというのが一番の原因だと聴きましたが、田舎ではたくさんの仕事がないことも一つの原因のようです。鍵屋さんがすすめてくれたホームセンターが全国に展開されています。店のサービスカウンターを見ると、大抵の鍵を作ってくれるようです。これでは鍵屋さんが生き残るのも難しい状態なのは分かります。でも、夜遅くに快く鍵を開けに来てくれた鍵屋さんは生き残っていくはずです。便利さだけを追及していたら、本当に困ったときに助けてくれる人がいなくなります。わたしの携帯にはちゃんと鍵屋さんの電話番号が残っています。廃業しなかった鍵屋さんです。お世話になりました。これからも頼りにしています。

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