彼に渡された自宅の合い鍵

私は、好きになった相手にとことん尽くすタイプの女です。というか、尽くさないと気が済まないのです。だから、付き合っている相手が一人暮らしをしているのなら、合い鍵をもらって、毎日料理を作りに通います。定期的に掃除や洗濯をすることも忘れません。私のこのような行為は、とても感謝される一方で、不快に思われることもあります。尽くして尽くして尽くし抜く私の存在を、男性はときに重く感じるのでしょう。掃除をしている私に対して「お前の存在が重くなった」と別れを告げられたこともありますし、「もう二度と来ないでくれ」と、合い鍵を奪われたこともあります。それでも、私は尽くさずにはいられないのです。現在、私には進行中の恋愛があります。相手とはまだ知り合ったばかりで、友だち以上、恋人未満の関係といったところです。相手はひとり暮らしをしているらしいので、もし合い鍵をもらうことができれば、私はすぐにでも料理を作りに行くのですが、今のところはまだ合い鍵をもらえていません。というよりもまだ彼の家に招待されたこともありません。「僕の家に来ないか」と彼から誘われたのは、知り合ってから3か月ほどが過ぎたころでした。私が以前から見たいと話していた映画のDVDを手に入れたので、いっしょに見ようと誘われたのです。私は喜んで彼の自宅に行きました。どうして彼が私を自宅に誘ったのか、私はその意味を理解していましたし、彼も私が誘いをOKした意味を理解していたのでしょう。私たちが映画のDVDをいっしょに見ていたのはほんの数分見ただけで、すぐにベッドへと移動することになりました。彼と結ばれたこの日、合い鍵が欲しいことを彼に告げると、彼は「よろしく」と微笑んで合い鍵を渡してくれました。彼の自宅の合い鍵を手にした私は、心の底からうれしさが込み上げてきました。合い鍵を渡されたことで、正式な恋人として、彼に認めてもらえたような気がしたからです。合い鍵は、私にとってそれほど大きな意味を持っています。私はそれ以来、合い鍵を使って毎日彼の家に行き、料理を作っています。最高に幸せな毎日です。

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