酔っ払って鍵をなくした私

私はときどき、飲み過ぎると記憶がなくなることがあります。だから、飲み会の席では、つねに酒の量に注意を払い、飲み過ぎないように心がけてきました。しかし、10年ぶりに高校時代の仲間たちと出会い、居酒屋で酒を飲んだときには、日ごろの心がけなど、どこかへ吹き飛んでしまいました。それほどまでに、高校時代の仲間たちとの酒はおいしかったのです。1次会では居酒屋に行き、2次会ではイタリアンレストランへ行きました。ここまでは覚えています。けれど、ここから先の記憶がありません。次に目を覚ましたとき、私はタクシーの運転手に揺り動かされていました。「お客さん着きましたよ」という運転手の声で、私は目覚めたのです。気付くと、タクシーは自宅アパートの前に止まっていました。どうやら、私は記憶がないままタクシーを拾い、運転手に行き先を告げて、ここまで帰って来たようです。私はタクシーの運転手に料金を払おうとして驚きました。料金が1万円を超えていたからです。いったい私はどこからこのタクシーに乗ったのでしょうか。運転手に確認すると「千葉からです」といわれました。新宿で飲んでいた私がどうして千葉まで行ったのか、私にはまったく記憶がありません。真相は、いっしょに飲んでいた仲間に後日確認するしかないでしょう。タクシーを見送ったあと、自宅アパートの鍵を開けるために、私はポケットに手を入れました。しかし、そこに鍵はありません。いつもはポケットの中に鍵を入れて持ち歩いており、朝自宅を出るときには、確かに鍵を入れたはずです。鍵をなくした私は頭を抱えました。酔っ払って記憶が飛んでいる間に、鍵をどこかで落としたのでしょう。鍵が見つからなければ、自宅に入ることはできません。私はやむを得ず、大家さんの家を訪ねることにしました。大家さんは合い鍵を持っているので、合い鍵を使ってドアを開けてくれるはずです。腕時計を見ると、すでに深夜2時になっていました。私は眠っている大家さんを起こして、鍵を開けてもらうことにしました。大家さんには大変申し訳なく思っています。

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